
近代化あたりを境に「純粋美術」「現代美術」からは消滅した「書画」という形式を、刺繍により実践する。「書」にあたるものは古今和歌集からの引用、「画」にあたるものは作家自身がフィレンツェに赴き現地のお土産屋で購入した静物画を表す織物である。「フィレンツェのお土産屋」とは、絵画の遠近法が誕生した土地であり、その絵画技法が後に日本に輸入されたことの比喩である。
Photo by
ToLoLo Studio
織物(フィレンツェからのお土産)に刺繍、木製パネル
65 x 69 x 3 cm
2024 「ひらいて、むすんで」岡崎市美術博物館、愛知県
近代化あたりを境に「純粋美術」「現代美術」からは消滅した「書画」という形式を、刺繍により実践する。「書」にあたるものは古今和歌集からの引用、「画」にあたるものは作家自身がフィレンツェに赴き現地のお土産屋で購入した静物画を表す織物である。「フィレンツェのお土産屋」とは、絵画の遠近法が誕生した土地であり、その絵画技法が後に日本に輸入されたことの比喩である。