この織物は作家自身のデザインにより、16世紀イギリスの織物(テーブルの敷物)の文様を引用して織られています。その伝統的な織物の模様の中に、現代を生きる私たちを取り巻く様々なシンボルが散りばめられ、それ自体が装飾の一部として存在しています。その現代のシンボルとは、コピーライトマーク、@マーク、原発のマーク、ピースマーク、クレジットカード会社のシンボル、遺伝子のイメージ、放射線照射済みマーク、子宮のイメージ、バイオハザードマーク、などです。これらのシンボルが、伝統的な文様の中に見え隠れし、共存しています。
Certainty / Entropy (England 4)
2014 年
解かれた織物(作家によるデザイン)、木枠
64 x 91 cm
展覧会
2014 「Thin Membrane, Pictures Come Down」Dortmunder Kunstverein、ドルトムント、ドイツ
2015 「Unraveling, Restoring」Ayala museum、マニラ、フィリピン
2023 「Opposing Materiality」 Maybaum Gallery、サンフランシスコ、アメリカ