閉じたり開いたり そして勇気について(DS03)

2024 年

解かれた織物(ジャカード織、作家によるデザイン、組成:正絹、ポリエステル)、木製パネル
織物製作:加地織物(京都西陣織)

H.38 x W.53.5 cm

展覧会

2024 「手塚愛子」協力:KYOTO INTERCHANGE、半兵衛麸五条ビル 2F ホール Keiryu、京都

コレクション

個人蔵

閉じたり開いたり そして勇気について(DS03)

謎解きのようなこの「読む織物」には、鎖国以前の欧州の織物、出島の時代に作られた地図、オランダ東インド会社のロゴ、隠れキリシタンの更紗模様、江戸ー明治期の作者不明のスケッチ、明治の開国時の英語辞書、欧州の時制を学ぶための時計、意思疎通のための絵文字、言葉によってAI画像生成されたイメージ、などが散りばめられている。
この織物の製作を依頼した、京都の西陣織の職人が面白いことを教えてくれた。織物の裏側に現れる色は、表側に最も見えてほしくない色を配置するのだという。例えば黄色い「絵文字」を邪魔する紫色が、絵文字の裏側にくるように。人の肌の色についてもそのようなプロセスで裏側では変化する。織物をめくって裏側を見た時、表には出てきて欲しくない色が配置されている。それは私がずっと扱ってきたテーマを体現するような構造だ、と直感的に気づき、織物の裏側を敢えて見せるということに至った。

作品コンセプトとステートメント
織物図案解説

Photo by

Yuki Moriya

この作品を展示した展覧会

  • Solo Exhibition
    2024年1月22日 - 3月7日
    兵衛麸五条ビル 2F ホール Keiryu(京都)