あなたに帰る場所はありますか?
もしそうなら、それは偶然?それとも必然?
刺繍されたこの言葉は、私がドイツのアーティストビザを申請しに外国人局に行った時に思い浮かんだ言葉です。ビザを与える人たちは、ビザを与えられる人たちよりも、自分達の方が優勢であると信じていると感じたから。自分の身体を解体し、そこからこぼれ落ちる破片を受け止めるための籠を編んだ。その袋の構造は私たちの身体の比喩である。そこから再び言葉として立ち上がり、自らの身体に還るものとして刺繍を施した。
Photo by
手塚 愛子